1912年、ジャック・ゲラン作。太陽が沈み、夜の闇と入れ替わる束の間の「ブルーアワー」を切り取ったという香り。
逆さハートのキャップが印象的なボトルデザインはミツコと共通です。
ボトルやラベルデザインからもアール・ヌーボーが隆盛を極めた、華やかなパリの風景が思い浮かびます。
第一次世界大戦の足音が近づく中、ジャックはどんな思いでこの香りを作ったのでしょうね。

「香りの印象派」ともいわれる香りは、パウダリーな中に甘いスパイス、オリエンタル、フローラルが溶け合った複雑な香調。
この香りのファンは多く、トレゾァやエタニティなどで知られる調香師のソフィア・グロスマンもそのひとりだった事は有名です。
そういえば、どこかしらにルール ブルーの面影を感じる作品が多いですね。

l'heurebleue

 
続きを読む