ブルガリのベストセラーであるオ・パフメシリーズの第一弾。
調べてみたら発売は1992年ということで、20年以上前に発売されていたことに驚きました。

オ・パフメ オー テ ヴェールはグリーンティをテーマに、日本の茶の湯の世界に漂う静けさと爽やかさを融合させた、リフレッシュ感あふれる香り。

お茶系の香りの先駆け。調香師ジャン=クロード・エレナ氏の代表作のひとつ。
昔から知っていたのに、ちゃんと香りを試した事がないな…ということで、ネットでお安く購入しました。

 
トップノートはフレッシュな柑橘といわゆるグリーンティ系の香り。
とても爽やかで穏やかなオープニング。

香りが落ち着くと、洗濯糊でぱりっと仕上げたシーツのような香りが混ざってきます。
ラストノート付近ではムスクが香りますね。

淡い香りのイメージでしたが、香りの強さ、拡散力は強いと感じました。
手首にワンプッシュでしっかり香りを感じる事ができます。
コロンと名乗ってるけど、香り方や持続はトワレに近いと思います。


お茶系の香りの中では香りの骨格はしっかりしていて、とてもシンプルな香りだと思います。
少しラブダナムっぽい香りが、香りに少しオフィシャルな堅さと男性っぽさを提供していて、ただふんわり爽やかな香りとは違うなーと思いました。
ロングセラーになるだけのことはある香り。


個人的には、香りが肌に馴染む感じがせず、洗濯糊っぽいパウダリーが鼻に優しくない感じ。
ちょっと香りに酔いました。

そして、さすがにこの系統の先駆けだけあって、たくさん模倣されたのだろうと思わせる既視感を感じます。
アニックのマンドラゴールなんかも、スパイスの要素を取り除いたらこの香りに近くなるんじゃないかと。

私自身は、お茶系の中でも、もう少し複雑に色んな要素を感じる香りの方が好みですね。


調香:コリアンダー、オレンジブロッサム、マンダリン、ベルガモット、カルダモン、レモン、ジャスミン、スズラン、ブルガリアンローズ、サンダルウッド、アンバー、ムスク、プレシャスウッド、グリーンティ