英国上流階級の人間模様を表現したポートレートシリーズの第2弾の香り。
真鍮製のキャップのモチーフはクジャクで、ジョージ卿の愛人「秘密の女クララ」というネーミングです。
ポートレートシリーズの他の登場人物と共通のノートを入れたりして関係性を表しているようなので、その辺りの凝りっぷりも注目です。

調香はアリエノール・マスネ。調べてみたらMEMOの調香をやってる人で、ああ、あの一筋縄じゃいかない香りたちを作った人かと思いました(笑)。

 penhaligon's_clara
トップは、ラムのアルコール度数の高い香りがノートが鼻にぐっときます。
まともに嗅ぐと酔ってしまいそう。。
それと共にサンダルウッドっぽい甘い木の香り、あと外国のミントタブレットのような「シガーなんかも売っているタバコ屋さんに入ったときの匂い」みたいな香りもします。
アンニュイなイメージのトップ。

中盤からはバニラが甘さを増していく感じ。
構成だけ見るとユニセックスっぽいのに、とても肌馴染みがよくて柔らかいので女性的に感じます。
ムスクやトンカビーン、あとベンゾインというかパピエ ダルメニイ(最もメジャーなタイプ)っぽいパウダリーさもあり、甘い香りだけどそんなに重たく感じないミドル。

ラストはスイートなアンバーとパチュリが前に出てきます。
ムスクのパウダリーさは依然として残るので、パチュリのしっとり感と重みが加わりつつ、やはりそこまで重たく感じません。
最後の最後、ちょっと石鹸っぽいようなムスクとパチュリの香りが肌に残ります。

「イントキシケイティング アンバー オリエンタル」=陶酔させるようなアンバーオリエンタル。というイメージしにくい香調ですが、ラムのお酒っぽさ、タバコ系のアンニュイさを感じるオリエンタルといったところだと思います。
意外とトップのスパイシーとも思えるラムっぽさを引っ張るので、この部分が評価の分かれ目かな…と。
同様にケミカルとも思えるスパイシーなノートをレディ ブランシュにも感じます。鼻につく反面、このアクセントがないとあまりにも個性がない…かも知れない。 
 
私は「シガーなんかも売っているタバコ屋さんに入ったときの匂い」が、もの凄くツボです。
(実際、遠回りしても立ち寄る程度に好きな匂いなんです。)

正妻の香り(ザ リベンジ オブ レディ ブランシュ)は、グリーンな花々とアイリスで、気品とオフィシャル感、そして冷たさを感じる香りなのに対して、ふんわりカシミアのストールを羽織っているような温かみのある香りに愛人の包容力を感じるので、テーマには合ってるんじゃないかと思います。

調香:トップ/ラムバニラ ミドル/シナモンムスク ラスト/アンバリーパチュリ(公式サイトより)